真冬の到来とともに存在感を発揮するのがダウンジャケット。値段は4ケタから10万円を超えるものも珍しくないが、高価なものが自分にとっての“正解”とは限らない。頑張って大枚をはたき、高価なダウンジャケットを購入したものの、後悔するケースも珍しくないようだ。一体何が「失敗」だったのか。
友人から「ホンモノ?」「どうしたの?」
フリーライターのYさん(40代/男性)は数年前、海外の高級ブランドのダウンを思い切って買った。10万円弱を支払い、当時は「一生使える」と思ったものの、なぜか使用頻度は低めだという。
「真夏にアウトレットモールに行った時、超高級ブランドのダウンがかなり値引きされているのを見た時、魔が差して買ってしまったんです。背中を押されたのは、店員の『一生、着られますよ』というセリフ。確かに品質は良く、不満は一つも無いんですが、いざ着てみると、それ以外の服や靴、カバンがショボすぎて、明らかにダウンだけ浮いてるんですよね。ファッション偏差値が低い自分が見てもバランスが悪いなと。だからといって、他のモノまで高級品にする余裕は無いし……。
もともとファッションにお金をかけない方なので、汚れるのが怖くて着るのを躊躇っちゃいますし、たまに着れば友人から『ホンモノ?』とか『今日はどうしたの?』とか冷やかされるし、結局、10分の1以下の値段で買った国産ダウンばっかり着ています」