「これではいけない」と思わされた選考会
さて、翻って私のことですよ……。地元メディアの仕事はしているものの、基本的には東京のメディアの仕事も多くこなしているし、自宅で書き仕事をしている。13時頃スーパーへ行き、食材とビールを買って14時から飲み始める。夜は妻と夕飯を作りながら飲み、食べたら新聞や雑誌を読んで気付いたら寝落ちしている。
そうでない日は朝っぱらから釣りに行き、魚をさばいたら釣れ過ぎた分は知り合いに渡し、野菜をお礼にもらったりする。夜、飲み会があったら3次会までヘロヘロに酔っ払い、気付いたら家で寝ている。
まったくもってして、唐津市で「地域創生」や「雇用創出」をしていないのです。とはいっても移住者だからといって、地域の活性化を求められているわけではないじゃん、という開き直りをしつつも、「いや、これではいけない」と思わされた選考会となりました。
こうした「移住の達人」的な人を見て感じたのは、地元役所の移住支援部署の人の協力は仰ぎつつも、地元で知り合いをバンバン作っていく姿勢の重要さです。そして何よりもコミュ力の重要性を感じました。全員が「感じがいい」人物だったのです。移住者って元からいた人からすれば、「ヨソ者が余計なことをやりよって!」と煙たがられる面はあるものの、そうはならない魅力を持っている人たちでした。
まぁ、多くの移住者は私のように、そこまで意識が高くないでしょう。今回の選考会に参加した人々は「スーパー移住者」のような存在で、特例扱いするのが自分の劣等感を抑える秘訣なのかな、とまで思わされました。