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PSA検査、腫瘍マーカー検査、大腸内視鏡…がん検診の落とし穴 検査そのものがリスクになるケース、「偽陽性」や「偽陰性」の可能性も考慮しなければならない

検査そのものが孕むリスク

 検査そのものがリスクを孕む場合もある。

「大腸がんの早期発見に役立つ大腸内視鏡検査は、担当医の技術によっては検査時に腸に穴が開き出血のリスクがあり、誤診による過剰診断の可能性もある。米国消化器学会では、家族歴がなく、一度内視鏡検査を受けて問題がない人は、その後10年間は不要とされています。少なくとも毎年受ける必要はないでしょう」

 検査では、「偽陽性」や「偽陰性」の可能性も考慮しなければならない。

「偽陽性の場合、精密検査の結果が出るまでの追加費用だけでなく、心理的負担も大きい。偽陰性では病気が見逃されるリスクも。高齢者の場合は、検査がきっかけで健康が損なわれることもあります。患者さん自身が状況やリスクに応じた要・不要の判断ができるよう情報収集することが重要です」(同前)

※週刊ポスト2025年1月3・10日号

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