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魚ビジネス最前線

【“日本人の魚離れ”もどこ吹く風!】快進撃を続ける鮮魚チェーン「角上魚類」 躍進を支える「あえて人件費を掛ける」ビジネスモデルの秘密

対面で、その場で捌く新鮮さが売り

対面で、その場で捌く新鮮さが売り

【1】対面コーナーが充実している

 第一に角上魚類は、対面コーナーが充実しています。対面コーナーとは、魚を置いて店員がお店と相対しながら販売をする売り場です。

 角上魚類は、どの店舗にも必ずこの対面コーナーがあります。そこでは、日々違う魚が、基本的に丸魚の状態で、パック詰めされずに置かれています。

 対面コーナーの良いところは、魚に詳しい店員とコミュニケーションを取りながら買い物ができるところです。分からないことがあれば聞いたり、店員側からもおすすめの魚や食べ方の提案を受けたりすることができます。日々、違う魚が入荷する点も楽しく、嬉しいところです。

 一方で、一般的なスーパーの場合は、魚がパックに入れられて、ただ置かれているだけです。これでは、魚の知識が相応にないとどうやって食べて良いかが分かりません。また、様々な魚の中から今日は何を買うべきなのかが分かりません。

【2】店員の数が多い

 第二に角上魚類は、店員が多くいます。もうそれは、どの店舗に行っても異常なくらい多くいる印象です。

 東京・北区の赤羽店を例に話をしましょう。赤羽店は、高架下のビーンズ赤羽というショッピングセンター内にあり、八百屋や肉屋と共にテナントとして入居しています。そのため、スーパーと同じような売り場で、広さも一般的なスーパーと変わりません。

 にもかかわらず、見える範囲だけでも店員が常時20名ほどいる状況で運営されています。店員には、品出しをしている者や対面コーナーに立つ者もいますが、多くは対面コーナー奥の調理スペースで注文を受けた魚を捌いています。

 一方で、一般的なスーパーの場合は、店員が少なく、売り場から見える範囲で3名〜6名程というお店がほとんどです。これでは、多くのお客からの捌く要望には答えられませんし、様々な魚を置くことが難しくなります。

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