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郵便局員が他人のはがきを勝手に読んだ場合、法的にどんな問題があるのか? 弁護士は“重大な背信行為”と指摘、「内容を他人に漏らすと信書の秘密の侵害」

 しかし、内容を他人に漏らすと信書の秘密の侵害になり、前記の懲役等で処罰されます。

 はがきの文面が外から見えるのは当たり前で、それでも安心して私たちがはがきを投函するのは、郵便局の局員がその宛名や内容について関心を持つことなく、機械的に郵送業務を行うはずと信頼しているからです。その意味では重大な背信行為であり、ショックを受けたのは当然です。

 また、はがきの内容は、あなたの個人情報です。その局員はそれを読むことであなたの個人情報を不適正な方法で取得したことになり、個人情報保護法にも違反しています。

 日本郵便社内においてもこうした局員の不適切行為を禁止しているはずです。会社に抗議し、はがきの内容の漏洩を防止する措置を求めるのがよいと思います。ただし、カスハラなどと言われないよう冷静に対処することが必要です。

【プロフィール】
竹下正己/1946年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年弁護士登録。射手座・B型。

※女性セブン2025年1月16・23日号

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