ビジュアルのいい女性演者のSNSは特に拡散力が高い
現在の「来店バブル」においては、来店する演者に支払われるギャランティーの高騰が囁かれることも多い。一説では1回の来店で100万円を超えるような演者もいると囁かれるが、実際にはどうなのか。
「来店イベントのギャラの相場としては、5万~10万円がベースで、人気のある演者なら20万~30万円のケースもあるのでは。ただ、単純な来店イベントだけで100万円を超えるギャラが発生することはほとんどないでしょう。少なくとも“演者1人に100万円”というのは考えにくい。たとえば“超人気YouTubeチャンネルの番組制作費込みで100万円”というようなことならあるかもしれませんが」
また、若い女性演者の来店イベントが特に増えている。
「ホールが宣伝効果を期待しているのが、演者自身のSNSです。パチンコ・パチスロユーザーは男性が多いということもありますし、若くてビジュアルのいい女性演者のSNSは特に拡散力が高いのも事実です」
常連客が損をするいうジレンマも
来店イベントは、ホールにとっては集客のために開催するものだが、ユーザーが来店イベントにもっとも期待しているのは、出玉での還元だ。
「集客力の高いイベントであれば出玉で還元する可能性が高い一方で、そのイベントだけを狙って遠方からホールにくるユーザーも多い。そうなると、常連客に還元できなくなるという問題が発生します。また、“軍団”と呼ばれるプロ集団が押し寄せ、彼らばかりがおいしい思いをするということもある。ホールとしては、もちろんイベントで盛り上げることも重要ですが、本来であれば常連客を大切にして、地道に営業を続けていくことも考えなければならない。集客のためにイベントを開催するのに、結果的に常連客が損をするというジレンマがあるのもたしかです」
今後も来店バブルは続くのだろうか。
「すでにバブルは落ち着き始めているという声も聞こえてきます。というのも、イベントを開催するのはいいけど、ただ開催しているだけで出玉での還元がなされないというケースもあるわけです。ユーザーも旨味があるかどうかを嗅ぎ分けられるようになり、メリットが少ないイベントは淘汰されていくでしょう」
バブルとはいつか弾けるもの。近い将来、パチンコホールの来店バブルも落ち着き、本当にユーザーが行きたいと思うようなイベントだけが残っていくのかもしれない。