まだ中に液体が残っているペットボトル飲料をリサイクルボックスの横に放置しようとした女子高生のBさん(10代/女性)は、「飲み残しがあるので、中に入れるのは気がひける。だから、あえて外に置いてみた」と言う。
たしかに、飲み残しの入ったペットボトルはリサイクルの品質を落とすとして、農林水産省も「飲み切ってからリサイクルボックスに入れる」ように呼びかけている。しかし、だからといって「中身が残っているからポイ捨て」となっては本末転倒だ。
「みんなが置いている場所なら罪悪感が薄まるので…」
自販機のそばで、購入した缶コーヒーを飲んでいた大学生のCさん(20代/男性)は、「正直、みんなが置いている場所なら罪悪感が薄まるので……」と本音を吐露する。
「飲み終えた後、自販機横にボックスがあればそこに入れるんですが、ないことがあります。そういう時に、ペットボトルならまだしも空き缶を持ち歩くのはイヤだし、自販機の近くに置いておけば、誰かが片付けてくれるかなと思ってしまう。実際に僕のような考えの人は多いのか、結構缶やペットボトルって、一箇所に集まりがちですよね。悪いのは自分だけじゃないし……と心理的ハードルが下がるというか」(Cさん)
今回、話を聞いた人たちに共通してみられたのは、「リサイクルボックスの周辺なら、どんな飲料容器でも捨てていい」という思い込みと、マナー違反だと薄々認識していながらも、「みんなが置いているから自分も」という集団心理だった。
日本各地の自治体で「家庭ゴミの有料化」が検討されたり、東京湾の最終処分場が約50年で満杯になると報じられたりと、リサイクルや“ゴミ捨てマナー”への意識啓発が叫ばれる昨今。ゴミやリサイクルについて、一人ひとりが理解を深めていくことが求められる。