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森口亮「まるわかり市況分析」

《好調米国市場の行方》FOMC後の金利高を受けて“先行指標”「ラッセル2000」に変調 相場の方向性を左右する「ダブルトップ形成のネックライン」を巡る攻防

トランプ次期大統領の就任で2025年の株式市場の行方はどうなるか(写真はニューヨーク証券取引所。Getty Images)

トランプ次期大統領の就任で2025年の株式市場の行方はどうなるか(写真はニューヨーク証券取引所。Getty Images)

 2024年は米国主要指数が次々と史上最高値を更新し、高値圏で推移してきたが、2025年に入り今後はどのような動きとなるだろうか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」。森口さんが米国の株価指数「ラッセル2000」に着目し、テクニカル分析をもとに解説する。

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 2025年の相場がスタートしました。2024年は米国主要指数が次々と史上最高値を更新し、高値圏での攻防が続いていました。今年も引き続き高値更新を続けることができるのでしょうか? 今回は、米国株市場の先行指標として注目される「ラッセル2000」について解説します。

米国経済の実態をより広範に反映するラッセル2000の特徴

 米国主要指数といえば、NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数が「主要3指数」として広く注目されています。しかし、株価動向の重要なヒントを得るためには「ラッセル2000」にも目を向ける必要があります。

 ラッセル2000は、NY証券取引所やナスダックに上場している米国株のうち、時価総額が上位1001番目から3000番目に位置する2000銘柄で構成される株価指数です。大型株中心に構成され、特に「マグニフィセントセブン」(グーグル、アップル、メタ、アマゾン、マイクロソフト、テスラ、エヌビディア)の影響を受けやすい主要指数とは異なり、独自の動きをすることが多いのが特徴です。

 この指数は、一部のトップ企業だけでなく、米国経済の実態をより広範に反映しており、主要指数に対して先行性があるとされています。そのため、ラッセル2000の動向に注目することは、米国株市場の未来を占ううえで欠かせないポイントとなるのです。

次のページ:現在のラッセル2000の値動きから何がわかるか

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