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《電車内で看病する自分を大げさにアピール》“彼女を支える自分”に酔う承認欲求強すぎ男の危うさ 「優しさを笠に着た暴力の場合もある」とカウンセラーは警鐘

【チェックリスト】当てはまる個数が多い人ほど、承認欲求が強いかも

【チェックリスト】当てはまる個数が多い人ほど、承認欲求が強いかも

 案の定気分が悪くなると、大きな声で、「彼女は精神を病んでいて……。どうか席を譲ってくれませんか?」などと乗り合わせた人に大げさに頼むのです。そしてこういった話を友人にしては、看病する自分をアピール。そもそも私は何度もタクシーで行きたいと言っているのに、「きみのためだから」と言って聞いてくれないくせに……。何が本当に私のためなのか、わからなくなっていきました。

 こうしたモヤモヤを抱えていても、家族や友人はカレをやさしい人だと思っているので、誰にも相談できませんでした。次第に私はカレの言動がすべて、精神を病んだ彼女を支える自分に酔っているだけだと感じるように……。家族や友人からは、

「あんなにやさしいカレを悲しませたらダメよ」
「カレに迷惑をかけないように早く治しなさい」

 などと責められ、私の病状は悪化。入院することになったのをいい機会に、カレに別れを告げ、連絡を断ちました。それから私はすぐに回復。いまは別の仕事を見つけ、新たな人生を送っています。一方カレは、メンタルの調子を崩した女性と結婚したと風の噂で聞きました。

【柳川さんのアドバイス】
「カレの行動は、やさしさを笠に着た暴力の場合もあり、こういう相手に流されると自由を奪われるので、別れたのはいい選択だと思います。周囲の声に振り回される必要もありません。相手の行動を冷静に観察し、やさしくされたとしても、それが自分の幸せにつながらないなら、勇気を出してやめてほしいと伝え、関係を見直しましょう」

【プロフィール】
柳川由美子さん/不安専門カウンセラー、公認心理師、臨床心理士、ヘルシーライフサービス代表取締役。自分自身の不安症の克服経験から、カウンセラーとして独立。著書に『不安な自分を救う方法』(かんき出版)、『晴れないココロが軽くなる本』(フォレスト出版)

取材協力/川辺美奈子

※女性セブン2025年1月30日号

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