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森永卓郎さんが静かに進めていた“人間関係の整理” 「妻には嫌われてもいい」と考えた真意とそれが上手くいかなかった理由

 私の死後、妻が1日も早く1人で生きられる状況を作るため、心を鬼にして彼女と距離を置き、事務作業を丸投げするよう心がけた。私が妻に嫌われれば、私がいなくなっても妻はすぐに立ち直れると思ったのだ。だが正直、これまで私に尽くしてくれた妻を冷淡に扱うことは難しく、この身辺整理だけは上手くいっていない。

 それ以外について私はそもそも生に対する執着が薄く、葬儀も戒名も位牌も仏壇もいらない。遺骨はゴミと一緒に廃棄処分してもらっても構わない。死んだら綺麗さっぱり消滅し、忘れ去られるものだという意識が日増しに強まっている。自分にできることは生きている間、なるべく周囲の人に迷惑をかけず暮らすことだけだ。

 私の描く理想の最期は、沖縄の誰もいないビーチに佇んで1本のタバコを深く味わい、「実に充実した人生だった」と言いながらそのままこと切れることである。

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 現在、マネーポストWEBでは、別記事《【独占手記・全文公開】森永卓郎氏、がんステージIV「余命4か月」宣告でも精力的に生きられる秘訣 お金、健康、人間関係の整理…常識に囚われない心得を明かす》にて、森永さんの手記を全文公開している。資産整理、治療の様子、気の持ちよう、そして最愛の家族も含めた人間関係についてまで、がん宣告されてから亡くなる直前まで、森永さんがたどりついた考え方を詳細にレポートしている。

※週刊ポスト2025年2月7日号

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