今年はダメだったが来年は必ずB’zのライブを見る——そう誓った田中さんはチケットを入手しやすくするために先行抽選販売があるファンクラブに入会した。ところが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって2020年はツアーが開催されなかった。
そして迎えた2021年9月、30年越しの悲願が叶い、ついにB’zのライブ会場に足を運んだ。初めてのライブ参戦以降、車中泊も駆使しながら全国のライブに足を運ぶようになった田中さんは、ようやく「ナマのB’z」の迫力を存分に堪能できるようになったのだ。B’zのオールドファンには、人それぞれの思いや歴史がある。
別記事《『ultra soul』で「ファエ!」と叫ぶデビュー時からのB’zファン男性が明かす「ライブ参戦の苦労と感動」、そして「いま一番心配なこと」》では、B’zライブに参戦するようになってからの田中さんの苦労にくわえ、現在のB’zフィーバーで心配している点について、オールドファンならではの視点を紹介している。
取材・文/池田道大(フリーライター)