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ビジネス

カルロス・ゴーン氏が考える“窮地の日産が組む相手”「強力な経営陣を集めることができて、高リターンに関心のある投資家なら誰でも」「鴻海が買収なら経営陣は全員交代」

──問題は経営陣にあると述べたが、現在、鴻海のEV部門の責任者は、元日産ナンバー3(副COO)の関潤氏だ。現局面のキーマンに見えるが、どう評価しているか。

「関氏は良い経営幹部ではあったが、私の体制下でナンバー3などではなかったし、彼にそうなる潜在能力があるとも見ていなかった。ただ、当時彼が指揮していた分野においては、優秀なマネジャーだったと思う。そのくらいしか言えません」

──鴻海以外に、日産が組む相手の選択肢はないか。

「強力な経営陣を集めることができて、高リターンに関心のある投資家なら誰でも、ということだ。日産という会社自体に大きな問題はないからだ。

 仮に私の友人であるテスラのイーロン・マスクが日産の経営権を握ったら、今の経営陣の多くは残らないだろう。まぁ、そうなるとは思わないが……。明確な戦略があり、優秀な経営陣を持つプライベート・エクイティ企業(投資ファンド)からなら来るかもしれない」

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 現在、マネーポストWEBでは、関連記事《【全文公開】カルロス・ゴーン氏独占インタビュー「日産とホンダの破談の原因」「海外逃亡への批判」「新・日産リバイバルプラン」「現経営陣への最後通告」…すべて語った》にて、インタビューの全文を公開している。

聞き手/宮下洋一(ジャーナリスト)

※週刊ポスト2025年2月28日・3月7日号

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