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投資

「自分の手で書いて覚えていくことは非常に重要」資産20億円、88歳の現役トレーダー・藤本茂さんが推奨する初心者向け「投資シミュレーションノート」の書き方

藤本茂さんが株を始めた時から、1日も欠かさずつけているという投資ノート(撮影/杉原照夫)

藤本茂さんが株を始めた時から、1日も欠かさずつけているという投資ノート(撮影/杉原照夫)

 19歳で始めた株式投資を70年近く続け、試行錯誤しながら総資産20億円を築き上げた“日本のバフェット”の異名を取る88歳の現役トレーダー・藤本茂さん(シゲルさん)。――ブラックマンデーやバブル崩壊、リーマン・ショックなど数々の危機の経験を踏まえ、難局を乗り切る極意は「毎日記録するノートにある」と説く。その教えは、“トランプ・ショック”で市場が乱高下するなか、老後資産を築くための最強の武器となるはずだ。まずノートの始め方を紹介しよう。

「株を始めた時から、1日も欠かさずつけています」

「投資は簡単」――そう言われても、いきなり個別銘柄を売買するのはハードルが高い。シゲルさんが初心者に“第一歩”として推奨するのが、実際の売買はせず、気になる銘柄の値動きを「記録」してみることだ。

 そこで役立つのが「シゲルさんノート」である。シゲルさんはノートを常に手元に置き、日々の取引を手書きで記入。シゲルさん流投資術の“最大の武器”にしている。

「自分の手で書いて覚えていくことは非常に重要で、日経平均や資産総額の推移を記したノートや、個別銘柄の取引を逐一記録したノートなどがあり、株を始めた時から、1日も欠かさずつけています。

 個別銘柄のノートには『いつどれだけ買った』『いつ売った』『どれだけのプラスになった』といった取引履歴を1行にまとめます。その日の取引時間後に必ず記入して、反省する材料にもしている。個別銘柄のノートはもう50冊ほどになりますが、そうした積み重ねが銘柄特有のクセなどの把握とより早い判断につながり、精度も高まってくるわけです」(以下、「」内コメントはシゲルさん)

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