「ミキティ」藤本美貴の発信がZ世代の女性たちに将来のポジティブイメージを与えているという
日本で少子化が進むなか、若い女性のなかには「将来、子どもをほしくない」と考える人も増えている。ロート製薬の「妊活白書」によると、子どもがほしいと思わない未婚男女(18~29歳)の割合は年々増え続けており、2024年3月に発表された2023年版では、過半数を超える(55.2%)に至っている。
その背景には、経済的な不安などにくわえて、子育てにともなう責任への自信のなさ、社会全体に明るい未来を抱きづらい、など、いまの若者たちが抱える様々な不安が影響しているようだ。
そうしたなか、Z世代の女性たちに結婚や妊娠出産、家族を持つことへポジティブなイメージを与えているというのが、元モーニング娘。のメンバーで、ソロ歌手としても活躍した「ミキティ」こと藤本美貴だという。
1985年生まれの藤本は、今年で40歳。2006年に芸人の庄司智春と結婚し、庄司が「ミキティー!」と叫ぶネタもお馴染みだ。いまではママタレントとしての地位も確立しているが、Z世代の女性たちは、ミキティの言動のどのような点に影響を受けているのか。そのリアルな声を紹介しよう。
ミキティの発信をみて「子どもも良いな」と思えた
結婚願望はなく、子どもも欲しくないと考えていたという都内の大学に通う女・性Aさん(20歳)は、「ミキティの発信を見て子どもが欲しいと思えるようになった」という。
「私は現役アイドル時代のミキティは知らないのですが、ママタレとして存在は知っていました。TikTokやYouTubeのショート動画でミキティの名言集のような動画がよく出てくるようになり、それで意識するようになったんです。最近ではミキティがレギュラー出演している『夫が寝たあとに』(テレビ朝日系)という番組が好きでよく見ています。子育てのリアルな悩みや喜び、豆知識などを教えてくれるのが面白くて、『私もやっぱり家族を持ちたいかも』『子育てって楽しいのかも』と思えるようになってきました。
私の周りでも結婚願望がなく、子どももいらないという大学生は結構いるんですが、そういう若者はやっぱりお金だけじゃなくて、世の中全体への不安を感じているからだと思う。そのなかで、ミキティはポジティブで飾らない発信をしてくれるから、若い世代が母親になることへのイメージを抱きやすいんだと思います」(Aさん)