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キャリア
職場の問題解決入門

「仕事とプライベートどちらを優先すべき?」職場の“ワークライフバランスの板挟み”問題の根っこにある「ワークとライフの対立は避けられない」という思い込み

 次にこれら2つの要望から共通目標を考える。今回の例では「充実した人生」である。このように表すと、「仕事を優先する」と「プライベートを優先する」は対立しているが、「仕事を優先する」と「プライベートを優先する」という要望は対立していない。単に異なる2つの要望であり、それらを両立する方法が見つかっていないだけである。

 つまり、「仕事を優先する」と「プライベートを優先する」という2つの要望を両立する解決策が見つかれば、対立は解消することになる。

 このクラウドという方法について、開発したゴールドラット博士は、正式には「Evaporating Clouds(蒸発する雲)」と名付けている。モヤモヤした雲がスッキリするイメージとして考えるといいだろう。

 クラウドはワークライフバランスの解決に使えるだけではなく、「あちらを立てればこちらが立たず」の板挟みの状況にブレークスルーを見出す汎用的なツールだ。

 しかも、「4歳の子どもでも使えるほどシンプルでやさしく、CEOが長年未解決の問題解決に使うほど奥が深い」と世界中で評価され、幅広く活用されている。

「対立は避けられない」というのは「思い込み」で、対立する手段よりも、両立すべき要望を考えた方が楽しいに決まっている。起きている時間のほとんどを使う仕事の時間を活用して、自分の人生の目標を達成するために使うことだって可能だ。仕事とプライベート、両方に妥協しない自分の人生の目標を立てることだって可能なのだ。

※岸良裕司氏・著『組織をダメにするのは誰か? 職場の問題解決入門』(クロスメディア・パブリッシング)より、一部抜粋して再構成

【PROFILE】
岸良裕司(きしら・ゆうじ)/ゴールドラットジャパンCEO。全体最適のマネジメント理論TOC(Theory of Constraint:制約理論)をあらゆる産業界、行政改革で実践。活動成果の1つとして発表された「三方良しの公共事業改革」は、ビジネスマネジメントの第一人者、エリヤフ・ゴールドラット博士の絶賛を浴び、2007年4月に国策として正式に採用された。成果の数々は国際的に高い評価を得て、活動の舞台を日本のみならず世界中に広げている。2008年4月、ゴールドラット博士に請われてゴールドラット・コンサルティンググローバルパートナーに就任し、日本代表となる。東京大学MMRC(ものづくり経営研究センター)非常勤講師。主な著書に『全体最適の問題解決入門』『考える力をつける3つの道具』(以上、ダイヤモンド社)、『最短で達成する全体最適のプロジェクトマネジメント』(KADOKAWA)、『いま、あなたに必要なのは答えじゃない。問いの力だ』『脱常識の儲かる仕組み』(以上、アマゾン)、『子どもの考える力をつける3つの秘密道具』(ナツメ社)、監修書に『ザ・ゴールコミック版』(ダイヤモンド社)などがある。

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