緊張感と警戒感が薄い“優しい目”
あと、大きな特徴として、日本人は目が優しいんですよ。中韓の人は多少の緊張感がある厳しい目をしています。しかし日本人はバケーション気分で楽しんでいるため、緊張感と警戒感が薄い“優しい目”をしていることが多い。ただ、これは良い面ばかりではありません。日本のドラッグストアで爆買いする中国人の殺気だった雰囲気を目撃したことがある人もいるでしょうが、我々日本人も、少なくとも海外では、若干厳しい目をした方が隙を見せないで済むかもしれません。
私自身は毎年のようにタイに渡航しているのですが、最近残念なのは、「アンニョンハセヨ」と声をかけられるケースが増えており、「存在感で韓国に負けているな……」と感じること。あと、あまりカネがないのか、日本人の若者4人が空心菜炒めを前に2本の大瓶(620ml)のビールを前にダベっていて、私と妻が3品頼んでビール3本飲んで1時間ほどで店を去る時も、彼らがずっとダベっている姿なんかも時々見ます。これはやめてほしいです。
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は倉田真由美氏との共著『非国民と呼ばれても コロナ騒動の正体』(大洋図書)。