海外で目立つ“日本人ならでは”の仕草・行動とは(写真:イメージマート)
海外旅行では、比較的物価が安い東南アジアに行く人も多いだろうが、気をつけたいのが、ぼったくり被害。日本人だからこそ狙われやすい面もあるようだ。とはいえ、現地には日本だけでなく、中国や韓国など、東アジア系の旅行客も増えている。そうしたなかでなぜ日本人だと見分けられるのか。現在、タイ・バンコクに滞在中のネットニュース編集者・中川淳一郎氏が、海外で目立つ日本人ならではの特徴を考察する。
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昨今タイではカネ払いの良い中国人と韓国人が増えていることもあり、以前のように日本人がぼったくり等のカモになるケースは減っているように思います。しかし、過去にあった「日本人は騙しやすい」「誘えばついてくる」といった印象はいまだに残っています。外国の人からすれば「日本人だと簡単に見分けられる」から狙われている面もあるでしょう。タイに限らず世界各地でイヤな目に遭わないためにも、海外で目立つ「日本人的仕草・行動」を把握しておいた方が自衛につながります。
たとえばタイで日本人旅行客が名物・トゥクトゥクに乗ると、運転手はブランドモノ(本物かは分からないが…)やアクセサリーの店への案内を持ちかけたりします。これに応じた結果、シーンとした店に連れて行かれ、ドアを締められて商品購入プレッシャーに晒されます。入口には屈強な男が配備され、安易に外に出られない恐怖の空気を醸し出す。そこで心が折れた人がぼったくられるわけです。もちろん運転手もグルで、キックバックをもらっているはず。こうしたことが実際に起こっているのです。
同じ東アジアの日中韓の人たちを見比べると、日本人は判別しやすいと思います。もちろん私が日本人だからというのもあるのですが、全般的に控えめながら清潔感が滲み出ているように思います。あとは飲み屋以外では終始静かで、他人を慮る空気感があるほか、何か言われると同行者の日本人に確認をして合意を得ようとしがち。
ちなみに、中国人は路上でも飲食店でもまくしたてるように喋る姿が印象的。そして、スーパーや免税店では爆買いをしている(もしかしたら台湾人かもしれませんが、違いが私にはよく分からない)。韓国人は色が白い人が多く、男性は背が高い印象。男女問わずサングラスをかけている人も他と比べて多いです。