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投資

資産3.3億円の億り人・愛鷹氏が銘柄選びの「4つのステップ」を解説 キャピタルゲイン狙いで大損した経験から辿り着いた「配当&優待狙いを10倍株につなげる」方法論

「配当金や優待で株主還元を享受できるインカムゲインを狙う投資スタイルに切り替えた」と愛鷹氏は語る

「配当金や優待で株主還元を享受できるインカムゲインを狙う投資スタイルに切り替えた」と愛鷹氏は語る

 多くの投資家が一度は達成したいと憧れる「10倍株(テンバガー)」。現役サラリーマンの個人投資家・愛鷹(あしたか)氏はこれまでに85銘柄のテンバガーを達成した億り人として知られる。資産は3.3億円(2025年2月現在)という愛鷹氏だが、自らの投資スタイルは「配当金や株主優待などインカムゲイン狙い」だと説明する。

 一度買った銘柄は売らずに長期保有する“ガチホ(ガチでホールドする、の略)”が基本スタンス。買った時より株価が10倍以上に値上がりするテンバガーを目指すなら、キャピタルゲイン(株価の値上がりによって得る利益)狙いが自然に思えるが、むしろ逆なのだという。

「株価が10倍になるまで持ち続けないとテンバガーになることはない」という考えのもと、「配当金や株主優待を楽しみながら10倍株に育つのを待つのも投資の1つの手法」と愛鷹氏は説明する。

分散投資を繰り返し、現在1000銘柄を保有する

 そんな愛鷹氏も、2008年8月に元手160万円で株主投資を始めた当初は「キャピタルゲイン狙いで爆益するぜ!」と思っていたという。それがどこで方針変換に至ったのか。インカムゲイン狙いの“ガチホ投資”に舵を切った理由を聞いた。

「当初はキャピタルゲインで大儲けしたいと思い、限られた銘柄に集中投資していました。当時は20代サラリーマンでしたから、給料の手取りから食費や生活費など諸費用を除くと、投資に回せる資金は月に数万円、多くて十数万円と限られ、少ない資金を効率的に増やしたいと考えたからです。その集中投資先の1つがチケット販売のローソンエンターメディア(2010年に上場廃止)でしたが、同社役員の不祥事で株価は半減、私は大損しました。この悲運をきっかけに、キャピタルゲイン狙いと集中投資をやめました。インカムゲインによる不労所得で『じぶん年金を築きたい』と思うようになり、配当金や優待で株主還元を享受できるインカムゲインを狙う投資スタイルに切り替えたのです」(愛鷹氏。以下、「」内同じ)

 給料の手取りから捻出できる範囲で優待株や高配当株を最低単元でコツコツと買い進めていった結果、“超”が付くほどの分散投資となり、保有銘柄は2013年に500社超、2019年に800社を超えた。2025年2月現在、約1000銘柄を保有する。

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