たかがもやし、されどもやし(写真:イメージマート)
多くの食料品が値上げしているなか、まだまだ安価を保っているのがもやし。スーパーでは1袋30~40円程度で販売されており、家計を助ける食材として、さまざまな料理で活躍する。そんなもやしにおいて、しばしば議論の対象となるのが「ひげ根」の扱いだ。
もやしの先にチョロっとついているひげ根。このひげ根を取ることで、シャキシャキとしたもやし独特の食感が際立ち、見た目もすっきりときれいになる。しかし、このひげ根の部分には食物繊維が豊富であり、栄養的にはひげ根をそのままにして食べたほうがいいという主張もある。
取るメリットもあれば、取らないメリットもあるひげ根。そんなもやしのひげ根の扱いで、家庭内でちょっとしたトラブルが生まれることもある。
都内に住む主婦のAさん(40代女性)の家庭では、まさにこのもやしのひげ根問題でバトルが勃発するという。
「夫はもやしが大好きで、鍋料理にも使いますし、もやしを使ったスープなどもよく作ります。炒め物や焼きそばなどでも、もやしは必ず入れます。スーパーに行ったときは、毎回のようにもやしを買う。夫はもやしのひげ根を絶対に取ってくれと言うんですが、私としてはひげ根を取るのが面倒で……。ひげ根がないほうが、見た目も食感も良いのはわかるのですが」
Aさんはもやしを料理で使う際、1袋分を1本ずつ手でひげ根を取っている。その作業に結構な時間がかかると主張する。
「はっきり言って、私はひげ根がついていようがいまいが、まったくに気にしないどころか、面倒なので、できることなら“ひげ根アリ”の状態で料理をしたい。でも、以前面倒くさすぎてひげ根を取らずに鍋料理に入れて食卓に出したら、夫から『なんだこれ、ひげが付いてんじゃん。これじゃあ食えねえよ』って言われたんですよ。じゃあ自分で取ればってカチンときましたが、もやしぐらいでケンカもしたくないので、それ以来黙ってもやしのひげ根を取り続けています。とりあえず、夫には私がひげ根を取っていることに感謝をしてほしいです」(Aさん)