ベストセラーの本棚「BILLY」。シンプルでどんな部屋にも合いやすいと人気
また、買い取った商品はメンテナンスを施したうえ、格安で再販している。
「イケア・ジャパンでは、買い取りサービスと同時に展示品、販売終了商品、パッケージが破れてしまった商品などをアウトレット価格で販売する『アウトレットエリア』を国内の全店舗で展開しており、2021年からは『サーキュラーマーケット』と名前を変更し、以前よりもサーキュラリティを強化しました。
まだ使える家具を必要とする人のもとに届けることで、家具に第二の人生を与えることができます。お客さまと一緒に循環型の暮らし、循環型社会を実現すべく、より多くの方々に、サステナブルに暮らすためのインスピレーションを提供したいと考えています」
「分解・再組み立て可能」な商品を増やしていく予定
「イケアの家具は分解できない」という根強いイメージから脱する一歩となりそうなのが、イケアが取り組む「サーキュラービジネス(循環型ビジネス)」。その一環として、“分解・再組み立てが可能”な商品の開発に取り組んでいるという。
「簡単に再利用・修復・再製造・リサイクルできる商品やサービスの充実を図っていて、2025年3月時点では、ベストセラーである『BILLY/ビリー 本棚』、『PLATSA/プラッツァ フレーム』、『VACKERBY/ヴァッケルビー 2人掛けソファ』などが分解、再組み立てが可能な製品となっています。これらは再組み立て後も安心してお使いいただけるよう、耐久性・耐震性にも優れた作りとなっております」
担当者によれば、分解・再組み立てが可能な商品は今後さらに増やす予定とのこと。また、こうした“製品寿命を延ばす”取り組みに留まらず、再生可能素材やリサイクル素材のみを使用することで、原材料そのものの寿命を延ばす取り組みも進めているという。
「イケアでは、気候変動対策を強化し環境への負荷を減らすため、サーキュラービジネスの実現を目標としています。イケアの製品は、優れたデザイン、機能性、品質、サステナビリティ、低価格に基づきデザイン・開発されています。また、より簡単に再利用・修復・再製造・リサイクルできる商品を提供することを目指しております」
大切なのは価格だけではない。次の時代を見据えたイケア家具に注目していきたい。