値上げでサブスクを見直す人々も増え始めている(イメージ)
今や多くの人がさまざまな形で、サブスクリプション(以下サブスク)型のサービスを利用していることだろう。個別に購入するよりも、“○○し放題”であることでお得を感じられるのがサブスクの特徴であり魅力だが、そんなサブスクの値上げが立て続けに報じられ、自身の契約を改めて見直す人も出てきているようだ。
サブスクだけで月に1万円超で解約を決意
Amazonは2月末、今年4月8日からAmazonプライム会員特典対象の映画やテレビ番組などに制限付き広告を表示することを発表。「広告なし」にする場合は月額390円(税込、以下同)を追加で支払わなければならない。つまり、従来と同じように「広告なし」で視聴しようと思えば、会費に加えて年間4680円を支払うことになる。
「ディズニー+」も4月1日から各プランの料金見直しをする。スタンダードプランは月額990円から月額1140円に、プレミアムプランは月額1320円から1520円に値上げされる。
金融機関に勤めるSさん(30代男性/既婚)が1か月に払っているサブスク料金の総額は「1万円以上」。契約しているのは「Amazonプライム」「Netflix」「ディズニー+」「日経電子版」に加え、複数タレントのインスタサブスク。「そろそろ見直しをする時期かもしれない」とため息をつく。
「完全に他にないコンテンツだけなら、サブスクにもお金を払う価値があると思っているのですが、アマプラとネトフリは映画やアニメなど、かぶるものも多い。独自コンテンツもあるのですが、なんだかもったいない気もしているのは事実です。
光熱費もさらに値上がりそうだし、これ以上サブスクにお金をかけられない。大体、アマプラもネトフリも、1か月に何も見ない月があるので全然お得感はなく、どちらか解約してもいいなと思っています。値上げの発表が続いたことで、ムダなサブスク生活に気づけました」(Sさん)