ビジネス系ソフトも「エグい値上げ」
PRプランナーのBさん(40代男性)が目下頭を悩ませているのは、PCの寿命の関係で「インストールしているソフトがサブスクになってしまう」ことだと言う。
「10年近く使っているパソコンがそろそろ寿命なのですが、買い換えると、今インストールしているPhotoshopがサブスクになってしまうんです。これまでは買い切りのCS5を入れていたのですが、もう買い切り版はないんですよね……。サブスクでは月に3280円かかることになるんですけど、毎日使うものならともかく、たまにしか使わない、けど絶対ほしい、という僕みたいなニーズにはちょっと高い感じがして、パソコンをだましだまし使っています」(Bさん)
「あまり使わないものにサブスク料金を払いたくない」と話すBさんは、Zoomも無料で使える40分までしか利用しない。60分の会議をしたい場合はTeamsを利用する。ビジネス系で月額料金を払っているのは、Googleドライブの増量にかかる2ドル(100GBまで)だけ。Microsoft Officeも“買い切り版”を買うことにこだわりがある。
Microsoft Office といえば、Microsoft 365の値上がり幅も話題となっている。フリーのエンジニアであるNさん(30代男性)さんは「基本的になんでもサブスク派」だが、「さすがに値上がり幅がエグくて引いた」という。
「年間1万4900円が、一気に年間2万1300円に値上げされました。AI機能の強化や、OneDriveの容量が増えるとのことですが、それで6400円も高くなるのはちょっと……。更新時期が近いのですが、買い切り版にするか検討中です」(Nさん)
存分に活用したいサブスクだが、幾つも契約するとひと月あたりの出費はかさむ。なんでもかんでもサブスク化する時代だからこそ、シビアに“サブスク離れ”する人たちも出てきているようだ。