友人に「悪口を聞かれてしまった」ら、どう謝るか
1月に開かれた「フジテレビ10時間超会見」のように、不祥事の謝罪をしたはずが“炎上”し、さらなる批判を生むことがある。これは企業や著名人に限らない。私たちの日常においても、謝り方で相手との関係が変わってしまうこともあるのだ。
「謝罪は、誠意をもって迅速かつ簡潔に伝えることが大前提となります」とは、ビジネスマナー講師の金森たかこさんだ。早めに謝ることで、相手の怒りを最小限に抑えられ、信頼回復がしやすくなる。
「理想的な謝り方のセオリーとしては、【1】謝罪の言葉をストレートに口にし、【2】不祥事の経緯を簡潔に説明、【3】同じ過ちを繰り返さないための対策を提案する、という流れが基本となります。長々と釈明すると言い訳のように聞こえ、相手の怒りを増幅させることがあります」(金森さん・以下同)
この流れの中で大切なのは、今後の改善策を示して締めることだ。
「“今後はミスしないよう、ダブルチェック体制にいたします”など、改善の意思を具体的な内容とともに示すことが大切です。具体的に伝えることで、形式的な謝罪ではなくなり、誠意が伝わりやすくなります」
「申し訳ありません」と口にすれば済むわけではない。反省を態度と行動で示すまでが謝罪なのだ。
では、身の回りに起きうるトラブルにおいて、実際にどう謝ればいいのだろうか。たとえば、友人とのちょっとしたトラブルでも、正しく謝らないと関係がこじれてしまうこともある。気心の知れた友人だからこそ、真摯に丁寧に謝ることが重要。言い訳をすると、今後の関係に悪影響を及ぼす可能性もある──。マナーや謝罪のスペシャリスト、そして経験豊富な女性たちに、友人とのトラブルに対する謝罪の方法を具体的に教えてもらった。
【ケース】悪口を聞かれた
・手紙コンサルタント・亀井ゆかりさん
「○○されるのが嫌だったの。だからといって、悪く言ってごめんなさい」
【解説】「この際、原因をきちんと伝えるのもアリ。とはいえ、終始謝罪の気持ちは忘れずに」
・オバ記者こと野原広子さん
「許してもらえないかもしれないけど、本当にごめんなさい」
【解説】「全面降伏。言い訳無用。“なんでこんなことを言ったんだろう”と平謝り」