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ライブ会場で痴漢に遭った女性たちの憤り「モッシュでお尻を触られた」「ガバッと胸を揉まれて」…それでも「ライブを中断させたくない」と泣き寝入り 今運営に求められる対策とは

振り向いたら高校生ぐらいの男性、睨んだら「ブス」と怒鳴られた

 邦ロックバンドのファンとして10年以上ライブに通っているという女性・Bさん(30代・会社員)も、「過去に痴漢に遭った経験がある」と告白する。

「私はいわゆる邦ロックバンドのファンで、バンドのワンマン、イベント、フェスと機会があれば足を運んでいました。私がライブに行っているバンドは、男女比率が半々ぐらい、男性が少し多いけれど女性人気も高い、という客層です。残念ですが、そういった会場では一部悪いファンがいる。お酒が入っていることもあって、いきなり首元にキスされたこともあれば、腰に手を回されたこともあります。

 一番許せなかったのが、大きめのライブ会場で、前の方に客が殺到してもみくちゃになった時のことです。私が右手をあげてノッていたら、右の胸のほうに後ろから手が伸びてきて、ガバッと胸を掴まれたこと。その時、すぐに痴漢だと分かり後を振り返ると、高校生くらいの男性2人が友人同士で並んでいた。どっちが犯人か分からず、2人を睨みつけたら、『は?ブス!』と怒鳴られたんです。そのあとも、後ろでクスクス笑われて、すごく怖かったし不快だった」(Bさん)

 今後、同じような被害者を生まないために、ライブ運営やアーティスト側には何を求めるのか。Bさんはこう語る。

「女性はこういう経験をすると、いくらバンドが好きでも怖くてライブにいけなくなると思います。トラウマにもなるし、絶対に許せない行為です。会場ではすぐにスタッフが駆けつけられる状況にすることと、周囲の善良なファンがライブ中でも声をあげるように協力することが大事だと思います。

 バンドが好きな以上、スタッフやアーティストに迷惑をかけたくない、『ライブを中断させたくない』という思いはあるでしょう。でも、たとえライブを止めたとしても犯罪を許さないという意識を、ファンとアーティストが共有することが大切だと思います」(Bさん)

 2025年2月には、ロックバンド「やばいTシャツ屋さん」のライブ中に痴漢の被害者がSOSを出し、メンバーが事態を把握、犯人が逮捕されたという事例もある。いくら激しく盛り上がる音楽ライブでも、なんでもアリの空間では決してない。犯罪行為を見逃さない協力体制も求められる。

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