恋愛相談に大学教員が個別に対応する必要はない
このような学生とは、どのように関係を構築すればよいのか。Bさんは続ける。
「とにかく、教員が抱えすぎないことが大事です。とくに『女子学生からの恋愛相談』や『ジェンター、セクシャリティに関する悩み相談』は、大学教員が個別に対応する必要はありません。『先生がこう言ったからうまくいかなかった』などと恨みを買うケースもあります。
相談をされたら、学内に設置されている専門のカウンセラーや相談室を紹介するのが望ましいでしょう。大学で飲み会文化が衰退している理由の一つには、このようなトラブルを避けようとする教員側の配慮があるのだと思います」(同前)
大学での飲み会といえば、かつては教員と学生の知的交流の場となっていた面もあるだろう。しかし、最近では大学教員のあいだでもリスク管理の意識が高まり、学生との学外での交流を回避する教員も珍しくないようだ。
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