外国人ファンによるルール違反も横行しているという(写真:イメージマート)
世界中のファンをターゲットに活動しているK-POPアーティストが日本でコンサート・ライブを開催する場合は、当然ながら、会場に多国籍のファンが一堂に会することになる。同じアーティストを応援するファン同士、一様にコンサートを楽しんで帰ることができればよいのだが、各国の文化の違いや言葉の壁もあってか、会場ではファン同士での揉め事が起こることもしばしば。なかには、撮影禁止のライブで外国人ファンが盗撮するなど、あからさまなルール違反も横行しているという。いったい現場ではどのような状況だったのか、実際の目撃証言を紹介する。
コンサート中に動画を撮っているファンを注意したら…
都内の広告系企業に勤務する会社員の女性・Aさん(20代)は、K-POPのボーイズグループを10年以上応援している。そんな彼女は、K-POPのコンサート会場で、たびたび次のような状況に遭遇すると不満を漏らす。
「多様性が叫ばれている時代に、こういう事はなかなか言いづらいのですが……。日本のコンサート会場での中国人ファンや韓国人ファンの一部の人に、不満を感じています。具体的には、撮影禁止というルールがある日本のコンサートで、堂々と盗撮をするファンがとても多いこと。なかには、リアルタイムでその映像を海外のSNSに配信している人もいます。
私も何度も盗撮しているファンを見かけたことがあります。実際にライブスタッフさんが公演中に巡回していて、盗撮が発覚すると会場からつまみだされるケースも多々あります。そういう時に、中国語や韓国語で口論しているのをよく見るんです」(Aさん)。
Aさんは過去に、周辺にいるファンが盗撮をしているのを見つけて、注意をしたことがあるという。しかし、彼女の注意に対して盗撮ファンは次のような反応を見せたという。
「以前、ドーム公演のときに前の席にいるファンがスマホを隠して盗撮していたんです。許せなくて、背中を叩いて『すいません、盗撮ダメですよ。撮影禁止だからスマホしまってください』と注意しました。すると、その女性が『日本語わかりません』と笑いながら返事をしてきた。私は韓国語がある程度理解できるので、韓国語でも注意しましたが、無視されました。コンサートの終盤になると、逃げるように先に会場を後にしたので、結局それっきりになりましたが。しっかり、日本公演のルールを守ってほしいです」(同前)