フロリダのディズニーリゾート(アカリさん提供)
円安が続くなか、訪日外国人にとって日本の物価は「安い」と感じるかもしれないが、その反面、海外に行く日本人には「こんなに高いの?」と驚くこともあるようだ。推し活で、母と一緒に世界中のディズニーパークに通う熱心なディズニーファンの女子学生、アカリさん(仮名/21歳)も「円安が直撃しています」と明かす。
ディズニーファン歴15年、2025年の初日の出はオーストラリア・タスマニア海を運行するディズニークルーズ船上で迎えたというアカリさんは、年間に「ディズニー関係で3桁万円」を使うというハマりっぷり。そんなアカリさんが肌で感じた「円安下での海外ディズニーライフの今」を教えてくれた。
小学校1年生で東京ディズニーデビューしたときの感激
アカリさんは都内の大学に通う3年生(新4年生)。日本ではパークに年間20回ほど通い、カリフォルニアやフロリダ、香港といった海外パークにも年に数回は出かけるなど、学生生活の傍ら足繁く通っている筋金入りのディズニーファン。ちなみにディズニーリゾートは日本を含めてカリフォルニア、フロリダ、パリ、ハワイ、上海、香港と合計7か所あり、最大規模はフロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートだ。
アカリさん宅の自室にはディズニー仕様のトミカ50台、ぬいぐるみバッジ60個、ツムツムの人形120個が丁寧に飾られ、パークで購入した限定の人形やカチューシャも部屋を埋め尽くす。ディズニーに出会ったのは小学校1年生の時。ディズニー好きの叔母の存在が大きかったという。
「子どもながら精神的にへこんでいた時に、ディズニー好きだった叔母が東京ディズニーランドへ連れ出してくれたんです。初めて行ったパークでは、すごく心が浄化された気がして、それ以降、『何も考えずに楽しんでいい場所ができた!』と思えたことが気持ちの支えになりました。今思えば、現実逃避によい近場だったんです」(アカリさん、以下「」内同)
アカリさんがディズニーに夢中になっているのを見た母は、ことあるごとにアカリさんを連れて行ってくれるようになった。当時は通い放題の「年間パスポート」があり、アカリさんは「多い年は1年に30回、暇さえあれば行っていました。次第に母もディズニーファンになっていきましたね」と振り返る。