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ばあちゃんビジネス

【従業員は75歳以上のおばあちゃん】「うきはの宝」経営者が考える「高齢者ビジネス」のツボ 「実力を見越した上で、常に少し高めの目標を掲げる」、適度なストレスが力に

福岡県知事賞を受賞した『蜜な干し芋』

福岡県知事賞を受賞した『蜜な干し芋』

目標は少し高めに設定する

 うきはの宝のばあちゃんたちが輝いている理由も、この適度なストレスにあると思います。

 たとえば、お金の話。多くの会社がブラックボックスにしがちなお金の話を、僕はばあちゃんたちに全部オープンに話しています。

 売上目標も全員で共有しています。ばあちゃんたちにノルマは課さないし、失敗の責任も問いません。ただ、「チームとしてこの数字を目標にやっていこうね」という明確な数字だけは、毎日の業務の前に伝えています。

 しかもその目標の数字は、本当の目標を一〇〇とすると一二〇、一三〇とあえて少し高いところに設定しています。

 もともと僕が高い目標を掲げてしまうタイプっていうのもあるんですが、少し高めの目標は会社や社員が成長するためにも大事なこと。その意図も含めて包み隠さず正直に伝えることが大事です。

 先日も、「うちは生の食材を扱ってるから、二日間で四〇〇キロ分の仕事が終わらなかったら全部捨てるはめになるよ」と伝えました。ばあちゃんたちにしてみれば、プレッシャーですよね。

 でもこれ、僕の読みからしたら、うちのばあちゃんたちなら絶対に達成できる量なんです。ばあちゃんたちの実力を見越した上で、常に少し高めの目標を掲げて仕事を組み立てていく。ここの匙加減が大事です。

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