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石破政権、支持率20%台の“絶体絶命”でも内閣不信任案が出ない異常事態 「立憲民主党が石破総理を守っている」状況の先に見える「年金増税」

 政権打倒を目指す立場のはずの野党第一党にそのつもりが見えないというのは一体、何なのか。

「石破総理が首の皮一枚でつながっているのは、野党、とくに立憲民主党が守っているからです」

 そう指摘するのは自民党の“石破おろし”の急先鋒である西田氏本人だ。

「あんなに商品券の問題を国会で追及しているのに、不信任案を出そうとしない。異常でしょう。立憲民主党には石破総理のままのほうが参院選を戦いやすいという計算はあるでしょうが、狙いはそれだけではない。

 立憲民主は年金改革法案を早く国会に提出せよと主張していて、あの法案には年金増税につながる改革が盛り込まれている。財務省がやろうとしているのは、社会保障費の負担引き上げであり、さらに増税もする。立憲民主党は“ザイム真理教”だからね。立憲全体とは言わないが、野田代表をはじめ立憲の主流派は財務省と同じ考えなのでしょう。財務省や石破政権、野田立憲まで年金財源に消費増税を想定しているのだとすれば、日本を貧乏にするだけの政策としか言いようがありません」

 野田代表に石破首相を延命させ、石破政権と立憲民主で年金改革の増税レールを敷かせる──財務省のそうした思惑があると見ているのだ。

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 関連記事《石破政権と立憲民主で進める“財務省の思惑通り”の「年金大増税」シナリオ 立憲民主・野田佳彦代表が内閣不信任案を提出しない“隠された意図”【全文公開】》では、財務省の思惑に乗って年金大増税を実現するために、石破政権を守ろうとする立憲民主党の動きや、それについての野田佳彦代表の見解などを詳報している。

※週刊ポスト2025年4月11日号

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