財務省解体デモでは「消費税廃止」を訴える人も(時事通信フォト)
──飲み込まれるというのは、具体的には?
「総裁選前には、『逆進性の高い消費税に社会保障を委ねていいのか』と言っていたのに、首相になると『消費税は社会保障の安定財源』と前言をひっくり返しましたよね。
『原発はゼロに近づけていく努力は最大限する』という主張も、『原発の活用も必要』とコロッと変わった。“踊り子は変われど振り付けは同じ”ということですよ」
──立憲民主党や国民民主党は、政倫審開催を求めるなどこの問題で石破首相を追及している。
「国民生活を見ればより優先すべき課題があります。あえてこの件で石破首相に言うことがあるとすれば、『新人議員だけでなく、30年も続いた不況を耐え抜いた国民のことこそ労っていただきたい』ということ。そうやって給付を求めるのが、私たちのやり方です」
聞き手/広野真嗣(ひろの・しんじ)
ノンフィクション作家。神戸新聞記者、猪瀬直樹事務所スタッフを経て、フリーに。2017年、『消された信仰』(小学館文庫)で小学館ノンフィクション大賞受賞。近著に『奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか』(講談社)。
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※週刊ポスト2025年4月11日号