スポンサー収入はうなぎのぼり
日本市場は「ビリオンダラー(1500億円)の可能性」
では、興行権を売ったカブスに対し、大谷擁するドジャースはMLBから30分の1の配分を受け取っただけなのかというと、そうではないという。日本ツアーを絶好の「商機」ととらえた動きを見せていた。
「今回の開幕シリーズに合わせ、ドジャースは日本向けの公式ファンクラブを発足。最も高額な年会費7万5000円のMVP会員は、チケットを優先購入できる特典などが評判を呼び、定員1200人がわずか3分で埋まりました」(スポーツ紙デスク)
小林氏が続ける。
「今回、ドジャースは日本でのマーケティングが認められてファンを拡大しました。日本企業を回り、ドジャースタジアムの広告看板などの営業も行なったはずです」
それはつまり、MLBが日本市場の価値を高く見ているということだろう。開幕シリーズ2試合の視聴者数は日本テレビやアマゾンプライムビデオなどを合わせ、平均2400万人を超えたが、米国での視聴者数は時差の関係で未明の中継になったとはいえ平均83万人ほど。米国での野球人気がバスケやアメフトに後れを取るなか、大谷の存在を核にして日本市場の開拓に動く構図があるわけだ。
「MLBのマンフレッド・コミッショナーは記者会見で日本市場について、『ビリオンダラー(1500億円)の可能性がある』と発言。MLB関係者は日本には金脈が埋まっていると考えており、メジャーの日本開催の頻度は今後さらに上がるはずです」(小林氏)
* * *
関連記事《【巨大化する“大谷翔平ビジネス”の全貌】今季広告収入は「150億円」の見込み、CMスポンサー選びの裏側 2026年WBCに向け早くも争奪戦が始まっている》では、世界中が熱視線を向ける大谷をめぐるビジネスの全貌を一挙公開。開幕シリーズの経済効果や、大谷自身のスポンサー収入について詳報している。
※週刊ポスト2025年4月11日号