愛鷹氏が考える「10倍株を狙うコツ」とは(写真:イメージマート)
トランプ・ショックで株式市場は大きく値を下げ、今後の先行きも不透明な状況だ。だが、そうしたなかでも、株を買った後は“ほったらかし”にして、株価が大幅に値上がりする「10倍株(テンバガー)」は狙えるという。一体、どんな方法なのか。達人にその術を聞いた。
2025年もアシックスが10倍株に
20代だった2008年8月に元手160万円で株式投資を始め、築いた資産は約3.3億円。現役サラリーマン投資家の愛鷹氏は、会社勤めを続けながら7年で運用資産が1億円を超える“億り人”になったという。驚かされるのは、買った時から株価が10倍になる「10倍株」を日本株のみで通算85銘柄達成していることだ(今年3月末時点)。愛鷹氏が振り返る。
「初めて10倍株を達成したのは2011年です。銘柄は株式投資を始めて2番目に買った、『カラオケ まねきねこ』を運営するコシダカホールディングスでした。2011年に買った技術者派遣の夢真ビーネックスグループ(2023年1月、オープンアップグループに社名変更)が10倍株となった2013年以降、毎年10倍株を達成しています」(以下、「」内は愛鷹氏)
2025年も年明け早々、アシックスが10倍株入り。
愛鷹氏はコロナ・ショックで世界中が経済停滞に晒された2020年にも、19銘柄で10倍株を成し遂げた。同氏の実績がメディアや個人投資家の注目を集めるようになったのは、この頃からだという。
「10倍株を達成するたび、記念にツイッター(現・X)でつぶやいていたところ多くの方にフォローをいただき、“テンバガーハンター”と呼ばれるようになりました。テンは数字の10、バガーは野球用語で塁打を意味します。1試合で10塁打を記録することが転じて、10倍以上に上昇した銘柄をテンバガーと呼ぶようになったといいます。投資歴10数年でこんなに多く経験できるとは夢にも思っていませんでした」