彼女は現在地元の建設会社の事務員をしているため、日々の生活費には困っていない。同社の社長も「65歳を過ぎてもうちで働いてくれて構わない」と言っています。しかし、40代・50代前半に自由を手に入れていたらいかに人生が楽しかったか、といった考えが頭をよぎるようになってしまったのです。
彼女のまわりには、若いうちに離婚した飲み友達もいたりして、その人の話を聞くにつけ、「なんでもっと早く離婚しなかったのか……」と、“失ったもう一つの人生”を後悔するようになったと言います。
離婚が頭によぎり、そして耐えられなくなった人はさっさと決断してしまった方がその後の人生が豊かになるのでは、ということを思った次第です。
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は倉田真由美氏との共著『非国民と呼ばれても コロナ騒動の正体』(大洋図書)。