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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「男はそげんことせんでよか!」SNSで拡散される“九州の男尊女卑”を揶揄する「さす九」の実態 一方で「イクメン力が高い」の調査結果に九州人も納得する理由

ネットの世界で「さす九」はどのように受け止められているのか(イメージ)

ネットの世界で「さす九」はどのように受け止められているのか(イメージ)

「さす九」という言葉が注目を集めている。「さす九」は「さすが九州」の略で、男尊女卑的な傾向が強いとされる九州の価値観と九州男児を揶揄的に表現した言葉。SNSなどではハッシュタグつきの「#さす九」で拡散されることも多い。

 西日本新聞は3月9日の朝刊一面で『男尊女卑やゆ「さす九」SNSで拡散 九州の住民から「地域差別だ」の声』という記事を掲載。同記事を紹介したX投稿の表示回数は、14日時点で2.9億に達するなど大きな話題となっている。ネットの世界で「さす九」はどのように受け止められているのか──佐賀県唐津市に在住するネットニュース編集者・中川淳一郎氏が、自身の身の回りの経験も踏まえて「さす九」の実態についてレポートする。

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 西日本新聞は「九州差別は良くない」の文脈で記事を出したのでしょうが、これに反応したXユーザー(女性中心)が、次から次に「さす九」の実体験を書き込む事態になりました。もちろん「私はこんなこと経験したことない。私の夫は家事をちゃんとやっている」といった声もあるものの、九州の一部女性からの不満の声が顕在化したわけです。目についたものをまとめると、以下のような感じです。

・自分では家事まわりのことを何もせず、簡単なことでも妻にやらせる。何かやらせても感謝しない。
・親戚の会合やら祭の際、大広間で酒を飲むのはほぼ男。女は召し使い的な扱いで、台所で料理をしながら、女だけで喋っている(これはこれでウザい男の話を聞かないで済むのでいい)。
・結局“九州男児”の価値観を作るのは「母」で、嫁いびりをするのは「姑」。つまり「女」が「さす九」を作る。
・風呂に入る順番は父親が一番、次いで男の子供。女はその後。
・女が大学に行きたい、と言うと「そげなもん行かんでよか」と言われる。
・やたらと女の年齢を聞いてきて、未婚だと「早く結婚しろ」と言われる。しかも駅のホームを含めた知らない人からも。
・九州人の男とは結婚したくないから東京へ行った。

 西日本新聞が意図したところとは異なり、「さす九」の酷い実態が次々と明かされる事態になったのです。この反応を見る限り、「さす九に共感する女性続々」という記事が出てもおかしくないくらいです。私自身の経験からも上記の特徴については、納得できる面も多々あります。

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