資産バリュー株投資とは?
PER5~6倍のバリュー株を買って10~15倍になったら売却
──利益が出ているのに割安で放置されている株がたくさんある……。普通、儲かっている会社があれば投資家も放っておかないと思いますが。
なべ:宝探しみたいなもんだね。僕は「ヤフー!ファイナンス」や「株探」を使って探しているよ。他には四季報を使ってもいい。まずは、ヤフー!ファイナンスのランキング機能を使って、PERの低い順に銘柄を探すんだ。
──PERって、確か「株価収益率」でしたっけ。
なべ:その通り! 株価が1株当たり純利益の何倍の価値になっているかを示しているものだね。例えば、1000円の株価で、1株あたり100円を稼いでいたら10倍、50円を稼いでいたら20倍だね。当然、前者の方が割安。数字が小さくなるほど優秀なんだけど、僕がよくやるのは、PERが5~6倍の会社を探しているよ。
──PERが5~6倍なら合格点なんですね。
なべ:あくまでも指標の1つだけどね。例えば、今話題の東京エレクトロンのPERは24.44倍(2024年9月30日)だよ。これは割高になっているので、僕だったら狙わない。PERが5~6倍の会社の株を買って、それが徐々に上がっていって10~15倍になったら売却を考えるのが僕のやり方だよ。
──へ~、なるほど! じゃあ、PERランキングを上から買えばいいってことか!
なべ:待って、それは違う! PERの指数が低くても、なかには危ない会社も多いんだ。PERが1桁の会社は注意が必要だね。
──うーん。PERだけでは判断できないのか?。
なべ:そうだね。つまり、その中でもいいものを見つけるんだ。玉石混交、石ばっかりだけど、何個かは玉もある。その玉を見つける。例えば、低PERランキングで上位300社から探したら、明らかに掘り出し物の株って10社くらいかな。
──300社のうち10社ということは3%くらいですか。その10社はどうやって見つけるんですか? 石と玉の違いが僕にはよくわからないよ……。
なべ:食い付きが良くなってきたね。そうだな……、例えば、利益が安定しているとかで判断する。