だから、若いころから投資をすれば、世間の中央値をはるかに超える金額を持つことが可能だ。同時に何があるかわからないのが人生だから、金額が多めになるに越したことはない。
もし10代、20代だったら1億円を目標として掲げるのが一つのアイデアだと思う。もちろん、1億円なんてとても無理、結局3000万円でマス層を超えるのがやっとだったとなっても、失敗と思わない。あくまでも目標は大きく掲げようというだけで、達成は二の次だ。
30代以上だと、もっと具体的に自分が結婚しているか、独身のまま老後を迎えるのか、子供は何人ぐらいかをざっくり考え、いくら年金をもらえるかを基に、老後の不足額を計算してみるのがいい。老後の生活費の不足額に介護や葬儀費用として数百万円上乗せすればだいたいOKだ。
もちろん、結婚するしない、子供がいるいないで変わってくるから、若いうちほど、こんなもんかみたいなイメージでいいし、年代が上がれば、より正確な計算ができるだろう。
※東山一悟・著『投資で2億稼いだ社畜のぼくが15歳の娘に伝えたい29の真実』を元に一部抜粋して再構成。東山氏がいま注目する個別株については、関連インタビュー記事『《投資で2億円稼いだ東山一悟さんが選んだ最新注目銘柄5》危機の時こそ「実力のある企業の株を安く手に入れるチャンス」 要注目はAI関連、不動産開発、コンテンツ産業』で紹介している。
【プロフィール】
東山一悟(とうやま・いちご)/会社員、投資家。1969年、東京都生まれ。1991年、筑波大学卒業。同年、メディア企業に入社。2020年、同社を退職。著書に『投資で2億稼いだ社畜のぼくが15歳の娘に伝えたい29の真実』(JTBパブリッシング)がある。