人手不足が叫ばれる昨今、パートの労働力に光が当たっている。パートの平均時給(募集時)は前年同月より26円増加の1044円で、外食や小売りなどの業界では待遇改善が進んでいる。
それでは今、本当に得する狙い目のパートは何か。本誌・女性セブンは「これまで経験した中でもっとも“お得”“厚待遇”と感じたパート」について読者アンケートを実施し、800人から回答を得た。
資格があれば、パートの時給は大幅に跳ね上がる。一般用医薬品の販売などができる「登録販売者」の資格は狙い目だ。
「数年前からドラッグストアに勤めていて、資格を取る前は時給900円でしたが、資格を取ってからは1200円に大幅アップ。時給1800円以上で雇ってくれるところもあるそうで、転職を思案中です」(富山・49才)
ハナマルキャリア総合研究所代表の上田晶美さんが話す。
「薬の登録販売者は国家資格ですが、難易度が高すぎるということはない。独学だと平均4~5時間、約3か月ほど勉強する必要はありますが、家事をしながらでも、充分取れる資格です。こういう資格を持っていれば、仕事に就きやすく、時給も跳ね上がります」
看護師の資格を持っていれば少ない労働時間でフルタイム並みにかせげる。育児が落ち着いて、パートで看護師を再開する人も多い。
「健康診断で100人近くの中年男性のお腹まわりをメジャーで測る仕事では、午前中の3時間だけで1万円にも。デイサービスや有料老人ホームで、利用者の状態観察や服薬管理をするだけの仕事では、時給は2000~2500円と高く、1日7時間、週に2、3回働くだけで月収20万円になったことも」(千葉・45才)