今やスマホさえあれば、様々なことができるようになった。その反面、スマホに頼りすぎると、思わぬ弊害も生じてくる。目覚ましの「アラーム問題」もその一つのようだ。スマホを持ちながら、あえて目覚まし時計に回帰した人の声を聞く。
30代女性会社員のAさんは、ガラケー時代からアラーム機能で朝起きていた。しかしある事件から、目覚まし時計に戻ったと話す。
「翌日は遅刻できない会議があったので、アラームで、“6時”“6時半”“7時”“7時半”“8時”と5つもの時刻を設定。さらにスヌーズ機能もバッチリかけたんですが、6時に鳴ったときには早過ぎてまだいいや、と思って削除。その後もなんだかんだと鳴るたびに消し、結局睡眠不足のような状態になって、いつまでも朦朧としたまま、起きなくてはいけない最終時刻である8時を過ぎてから眠ってしまい、結局遅刻してしまいました……。その後スマホではなく目覚まし時計を使うようにして、今はしっかり起きられています」
そんなスマホのアラームにまつわる苦い経験をしたことがある人は少なくない。
30代男性会社員・Bさんもその一人。スマホの目覚ましアプリを使用しており、お気に入りの声優の声で起こしてくれるというもので、毎朝起きるのがつらいBさんにとって憩いの時間でもあった。だが、それが裏目に出ることになった。
「好きな声だと聞き入ってしまうんです。二度寝してしまうこともあって。でも、一番最悪だったのは、会社にスマホを忘れたときでした。固い職場なので、社内で声優の萌え声が鳴り響く状況を考えただけで、冷や汗が出ました」