【STEP2】相続人を確定して、基礎控除額を計算する
財産の全容が把握できたら、実際にいくら相続税を払うことになるのかを考えていく。まずは、相続人の特定だ。家系図を作成するとわかりやすい。
遺言書で指定される場合を除いて、「法定相続人」は範囲と優先順位がある。まず、配偶者が優先され、第1順位(子や孫など)、第2順位(父や母など)、第3順位(兄弟姉妹、甥・姪など)と続く。上位の順位者がいる場合は下位の順位者は相続権を失う。
たとえば、両親と子供2人の家庭で、父親が先に他界している場合、母親も亡くなった時の法定相続人は子供2人となり、法定相続分は2分の1で遺産を半分ずつ分けることになる。
相続人が確定したら、次の計算式で、相続税の「基礎控除額(財産全体から無条件に差し引くことができる金額)」を算出する。
基礎控除額は《3000万円+600万円×相続人の数》。ここでは、法定相続人は子供2人なので、基礎控除額は4200万円だ。