企業概要
集合住宅や商業施設でWi-Fiを使うためのインフラ構築や、通信機器の開発・販売などを行うWi-Fiソリューションの総合サービス企業です。
展開する事業は「レジデンスWi-Fi事業」と「フリーWi-Fi事業」の2つの通信サービス関連事業。大手がやらないニッチ市場で独自のポジションを構築しており、業績を伸ばしています。
注目ポイント
足元の業績は好調。すでに2度にわたる通期業績の引上げが行われており、想定を超える足取りが継続しています。
そして増益の継続により、資本が充実してきたことで、自己資本比率は34.7%まで上昇してきました。過去5年を振り返ると7.8%→7.9%→8.9%→13.5%→31.6%→34.7%と着実に資本が強くなっています。
有利子負債は27億4100万円ですが現金等の14億円を考慮したネット有利子負債自己資本比率は0.7倍と健全性を維持しています。
一方、事業拡大への投資が株主還元に資するとして今期は無配の計画となっていますが、継続的な利益拡大と当上期にフリーキャッシュフローが黒字化したことなどを踏まえると、初配の実施も視野に入ってくると思われ、その際には株価は再度高値を取っていく展開になる可能性も有ります。
特に東証1部への指定替えを目指している企業ですので、そうした株主還元策が実施される可能性は高く、今後の動きには注目しておきたい一社だと思います。
【PROFILE】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。