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年収5000万円夫と「格差結婚」した月収20万妻の悲哀

高収入夫と結婚、しかし……(写真はイメージ)

高収入夫と結婚、しかし……(写真はイメージ)

 富裕層が数多く暮らす東京・港区の麻布界隈。そこでは多くの“麻布妻”と呼ばれる人たちが暮らしているが、中には「稼ぐ夫」からモラハラを受けているケースがあるという。自身も麻布妻でライターの高木希美氏がリポートする。

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 10歳差、20歳差など「年の差婚」は珍しくなくなりました。麻布妻の小雪さん(仮名、26歳)もその一人です。

「主人は10歳上でコンサルタントをしています。年収は、前に聞いた時は『5000万円くらい』って言ってました」(小雪さん、以下同)

 そんな超高収入男性と「年の差婚」をした彼女。当初は優しかったというご主人が、最近「モラハラ夫」になったというのです。以前にも、夫からモラハラを受けるようになった妻の事例をリポートしましたが、高収入の夫を持つ麻布妻の間では、たびたびモラハラの話を聞きます。

 小雪さんは結婚3年目で、昨年長男が生まれました。住まいは麻布の高層マンション。

「よく『いいね、旦那さんお金持ちで!』とか『お金目当てでしょ?』って言われます。もちろん経済力は魅力の1つですが、それをなし得る姿勢とかに尊敬の念があっての話で。お金だけが目当てなら、正直言って主人よりもっとすごい人いっぱい見てきていますし」

 彼女は大学卒業後、丸の内で派遣OLをしていました。夜は銀座でホステスをかけもちしていて、お店で出会ったそうです。美人ですがホステスっぽい雰囲気は消え、今はユニクロの上下に深く帽子を被った、地味な装いです。

「主人は車が好きで、車検のたびに新しく買い替えるんです。今回はBMWです。けど私は自由に使えるお金がほぼないんです」

 交際時や結婚当初は、とても優しいご主人だったそうです。

「交際した時『こんなにかわいくて、こんなに好きになった子はいない』というのが口癖で、大切にしてくれているなって実感がありました。だから結婚生活も絶対うまくいくなって思っていました」

 毎週末、評判のレストランでの外食を計画してくれたり、月に一度は温泉旅行に連れて行ってくれたり──という生活で、「『贅沢しすぎだよ』って私が突っ込んでいるくらいでした」と言います。当時、家での食事デートの時は“お皿くらい洗わせてよ、料理させちゃったんだからさ”と献身的だった彼ですが、結婚後しばらくして、徐々に変わっていったそうです。きっかけの一つは、生活費と、毎日の食事でした。

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