定時で仕事を終えて退社する主人公を描いて話題を呼んだ吉高由里子主演のドラマ『わたし、定時で帰ります。』。長時間労働を良しとする、ブラックな上司の“昭和的”な働き方に意義を唱える主人公の言動が、多くの共感を集めたようだ。
現実問題として、“会社にいることが仕事”と思っている上司を鬱陶しく思う若手社員は少なくない。仕事に熱心ならまだしも、家に帰るのがイヤなのか、ただ単にダラダラ残業する……。大手メーカーに勤める20代の男性社員Aさんは、職場の40代後半の上司との関係性に悩んでいる。
「とにかく勤務中、何をしているのか分からない。いつもせわしなく資料を見返しているけど、それが何かの役に立っている気がしません。パソコン画面をにらんでいる時だって、何かを考えているという顔ではなく、ぼんやりした表情で、何を見ているのやら……。さらに夕方近くになると、急に動きが活発になって、業務指示を出してくる。もっと早い時間だったり、事前に伝えてくれれば、こちらも計画的に業務を進められるのに」(Aさん)
Aさんによれば、定時を過ぎてから動きが活発化するのが、おじさん上司の特徴だという。
「18時過ぎになると、やたらと部下の席の近くに来て、提出した資料や業務進捗を確認してくる。他の業務もあるし、もともと入っていた用事を遅らせてまで残業してるのに、KYというか。ビジネスチャットで送ればいいような簡単な内容ですら、こちらの集中を妨げてまで話しかけてくる。
確認する内容も、資料の体裁や数字の算出根拠などといった、今すぐしなくてはいけないことではないし、返答したところで『うんうん』と気のない言葉。『自分が部下に指示を出している』という自分の立場のアピールに思えますが、いつも『さっさと帰れよ』と思っています。本人は部下に指示を出し、さらにはコミュニケーションを図った気になっているのがタチが悪いです」(Aさん)