そもそも地方は外出すること自体ハードルが高い。交通機関が発達している都会に比べ、地方ではどこに行くにも車が必要だったり、一日に数本しかないバスや電車を利用しなければならない場合もある。「ちょっと買い物に行く」のが億劫になり、それが毎日のように続けば、ひきこもりにつながるのもわかる。
さらに、「寒い地域と暖かい地域でもひきこもりになりやすい傾向に差がある」と言うのは心理学者の富田隆さんだ。
「山間部などの寒い地域は自閉的な傾向になりやすいといわれます。一般的に、暖かい方が人間は活発になるよう調整されており、たとえば沖縄県ではひきこもり傾向は低い。寒暖差もひきこもりの要因の1つといえるかもしれません」
※女性セブン2019年7月4日号