約24億人の利用者を抱える世界最大のSNS、Facebook(フェイスブック)。日本国内では月に2800万人ほどが利用するとされているが、昨今では「Facebook離れ」が進んでいるともいわれている。
ICT総研が発表した2018年度のSNS利用動向調査では、インスタグラムやTikTokなどの新興SNSが台頭するなか、Facebookは利用率、利用時間、満足度ともに前年を下回る結果となった。「Facebook離れ」を実感している利用者に、その理由を聞いた。
都内の女子大に通う21歳の大学生・Aさんは、Facebookのアカウントは持っているものの、ほとんど利用していない。Facebook上の友だちは高校や大学の同級生を中心に300人ほどいるが、1か月以上ログインしないこともある。
「友だちとの連絡はLINEやインスタ。好きなファッションや料理を調べるのもインスタで、ニュースを検索するのはTwitter。社会課題に取り組むインカレサークルに入っていたり、社会人とも積極的に交流するような子たちはFacebookを使っているようですが、私はどちらでもない。どう使っていいかもわからないので、放置しています」(Aさん)
30代の男性会社員・Bさんは、最近になってFacebookアプリからの通知が届かないように設定をした。メッセンジャー機能を友人とのやりとりに使うことはあるが、それ以外の機能は見ないようにしているという。
「誰かの誕生日の通知ならまだしも、友だちの誰かが作ったFacebookページへの“いいね”を求められたり、関心のないイベント招待だったり。そういった通知は正直鬱陶しい。
近況をまめに更新しているのは、おじさん世代の印象です。若者への提言だったり、ニュースやサービスをわざわざ紹介したり、ゲームの進捗を更新したり。見ても楽しくなるものじゃないし、基本見ないようにしています。気が向いた時にログインする、ぐらいがちょうどいい付き合い方なのかなと思っています」