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メルカリで売買される「使用済みコスメ」、購入する女性たちの心理

 メルカリに出品経験のある前出のAさんは、「メルカリ側でも、コスメ系の出品は厳しくチェックしているようです」と話す。知人からもらった海外のお土産のリップを出品しようとしたら、“禁止されている”ものとして出品できなかったのだという。

 実際、メルカリの「コスメ・化粧品の取引ガイドライン」を見ると、禁止されている出品物として、「法的許認可のない手作りコスメ、化粧品、石鹸、シャンプー、コンディショナー、乳液など」「店頭で使用される化粧品のテスター」「化粧品、香水などの小分け販売」「製造番号・製造記号(ロットナンバー)や成分表示が、商品本体やその外箱に記載されていない又は削られている化粧品類」「個人的に輸入した化粧品類」「その他、薬機法に抵触する化粧品類」などが挙げられている。

 また、使用済みコスメといっても、何でも良いというわけではない。20代女性会社員・Cさんは、“使用済み”でも欲しい化粧品は限られると語る。

「使用済みでも欲しい化粧品って、デパコス(デパートコスメ)の高い物だと思います。インスタとかSNSで自慢できたりして、持っていることがステータスになるようです。普段はドラコス(ドラッグストアで売られているお手頃価格のコスメ)ばかり使っているのに、メルカリでデパコスを購入し、それをSNSにあげている知人がいます」

 一方で、ステータスやお金といった問題だけではない事情もあるようだ。20代会社員女性・Cさんは、メルカリでの購入経緯をこう説明する。

「敏感肌の場合、高い化粧品でも肌に合うかは別問題。だから、特にほしいと思った新商品は手を出しにくくて、たとえ使用しているものであっても、“お試し”感覚で安く手に入るのは本当にありがたいんです。私の給料では、肌に合うか分からないものをいきなり新品定価で、いろいろと試したり買ったりは難しいので……」

 個人差はあるが、若い世代にとっては、リユースや中古は“当たり前”。今後も、これまで思ってもみなかったものがリユースされていくのかもしれない。

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