2位のライフは、ネットスーパーにも力を入れているのが特徴だ。ネットスーパーとは、インターネット上で商品の注文を受けて、既存店舗から自宅まで即日配達する宅配サービスのことで、大手スーパーが続々と新規参入している。
「5位以内にランクインしたスーパーの中では、いちばんネットスーパーに対応しているエリアが広い。つまり、お店に来ないお客さんとの接点が多い。これが昨年から順位を上げた要因の1つでしょう。お総菜も魅力的で、日本唐揚協会が主催する『からあげグランプリR』では東日本スーパー部門で1位(最高金賞)に輝きました。プライベートブランド(PB)の品揃えも豊富です」(加藤さん)
3位ヤオコーもお総菜では負けていない。
「総菜のおいしさはピカイチだと思います。ずっと前から売り場にメニュー提案コーナーを設けるなど、利用者への“提案”に長けている。4位のロピアは“ロープライスのユートピア”が名前の由来で、オーケーと同じくエブリデイロープライス路線。前身が精肉店なので、肉の質が高く、ソーセージやベーコンも自家製。それを使った総菜がおいしいというのがウリです」(加藤さん)
社長交代を機に大きく変わったというのが、5位のサミットだ。
「3年前に新社長が就任し、総菜がさらに充実。同時に“働いている人が楽しくないと”ということで、現場の力をうまく引き出している。実際にお店に行くと、従業員の雰囲気がいいんですよ。たとえば従業員とお客さんがじゃんけんをして、勝ち残った人にはちらし寿司のセットをプレゼントとか。まぐろの解体ショーをしたり、ハロウィンには従業員が仮装したり。従業員から上がってきたアイディアをどんどん打ち出している」(加藤さん)
※女性セブン2019年7月18日号