ただ、旅先では非常に役に立ったプラチナカードだったが、いざ日常に戻ると活躍する場面があまり多くないようで…。
「カードの特典は、ある種の『生命保険』のようなもので、いざという時しか使わない。ここまで特典を利用する機会が少ないのであれば、普通にポイント還元率が高いカードをメインで使えば良かったかな……、とも思いますね。数万円の年会費はポイントでけっこう相殺されるとはいえ、優待特典に目がくらんで損した気分です」
そのカードは「ゴールドカードとは呼べない」
大手企業の4年目社員であるCさん(20代男性)は、最近、某EC通販会社のゴールドカードを手に入れた。“大人の仲間入り”をすることによって、周囲の目が変わることを期待したものの、現実は思ったほどバラ色ではなかった。
「ゴールドにしたら、少しはモテるかなと思ったのですが、支払い時にまれに『お!ゴールドカードじゃん』と茶化されるぐらい。みんなが知ってる格式あるブランドではないので、会社の先輩から『ゴールドカードとは呼べない』などと無駄なマウンティングをされることも。特典やポイント還元率もシルバーカードと変わらないので、特別に得をしたことはありませんね」
カードの色やステータスにとらわれるのではなく、優待特典、ポイント還元、年会費などの諸条件を踏まえ、自身の身の丈に合ったカード選びをすることが、大切だろう。