そうした状況にもかかわらず、2019年10月に予定通り消費増税を断行したら、間違いなく日本経済はガタガタになると確信している。たとえば、日本の株式市場は大きなダメージを受け、日経平均株価が1万円割れする事態さえあると見ている。
だから、株式や投信を保有している人は今のうちに売却して、損害を被らないようにする必要があると考える。そして、株価が下落から上昇に転じる時期、すなわち投資のチャンスを待つのが得策だろう。
その時期はいつになるのか。私は、早ければ2020年の年末には到来すると見ている。2020年末には結果が出る米国大統領選挙でドナルド・トランプ氏が敗れれば、日本の株価も一気に反転上昇する可能性がある。
世界経済がリーマン・ショック並みの危機から再び浮上するかどうかは、まずは米国大統領選の行方次第、つまりは米国民の良識にかかっていると私は考えている。
言わずもがなであるが、株で儲けるための鉄則は「安い時に買って高い時に売る」ことである。発想を転換すれば、これから1年半ぐらい日本の株価が激安の水準に置かれるということは、その期間が株式投資の絶好のチャンスであることに他ならない。