デニーズの生姜焼きは小鉢とポテサラがデフォルト
デニーズでは「生姜焼き膳(選べる小鉢つき)」が販売されている。ごはんと味噌汁、ひじきの煮物、3種類から選べる小鉢がついて、価格は999円となっている。
「デニーズの生姜焼き膳は、メインディッシュ以外のおかずが充実しているのが大きな特徴です。ひじきと小鉢だけでなく、キャベツの千切りといっしょにポテトサラダも盛られています。いろいろな味を楽しみたい場合には、嬉しいセットメニューです。
また、マヨネーズは添えられていますが、キャベツの千切りにはドレッシングはかかっていません。基本的には生姜焼きのタレと絡めて食べることになるのですが、物足りない場合はソースなどを頼めば持ってきてくれます」
やよい軒の「しょうが焼き定食」は何が凄いのか
ガストとデニーズの「生姜焼き」の価格設定について、小浦氏はこう話す。
「ガストは単品を基本にして、さらにメイン以外のおかずを削ることで、価格が抑えられています。デニーズは999円という定食としては高めに思える価格設定の分、豪華さに力を注いでいます。それぞれコンセプトが異なる生姜焼きだと言えます」
一方、ファミレスというカテゴリーではないが、別のチェーン店にも注目に値する生姜焼き定食があるという。
「なんといっても注目したいのは、やよい軒の『しょうが焼定食』(税込み630円)です。税抜き778円のガスト“豚肉の生姜焼き+単品ライス”よりも安く、味噌汁と冷奴がついて、さらに、ごはんとお漬物はおかわり自由。ボリュームに関しては文句無しです。
ただ生姜焼きの方は玉ねぎだけでなく、もやしもたっぷり入っていて、お肉の量は少なめ。お肉のボリュームという点については、物足りなさが否めません。“お肉をたくさん食べる”というよりは、“お腹いっぱいご飯を食べる”という感覚で食べるのが正解というイメージです。
とはいえ、やはり630円という価格はかなり魅力的。単純に定食としてこの価格は安い。コストパフォーマンスの面では、やよい軒のしょうが焼定食が最強だと言ってよいと思います」
ファミレスと定食屋、それぞれに魅力がある。生姜焼きを食べたいと思ったら、コンセプトの違いを理解したうえで、お店を選びたい。