もう1つのポイントは「平均時給」。時給が上がることは雇用者の収入も改善されていることに繋がるため、平均時給も景気判断指標として見られています。FRBは特に対前年比の伸びに着目している点も押さえておきましょう。
さらにU6という失業率も重要です。失業者/労働力人口で算出される失業率(U3)とは異なり、U6は失業の対象者に、「正社員を望むも今はパートで働く人」や「就業と退職を繰り返す人々」なども加えて算出した広義の失業率を指します。幅広い労働者を対象とした失業率なので、国力を総合的に判断する際に有効な指標となります。
機関投資家やファンドマネージャーのようなプロが着目する点は、今後の相場トレンドを形成する材料となる可能性もあるため、しっかりチェックしましょう。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)